二月二日は「節分会」でした。
豆をまき、疫病や邪気、貪・瞋・痴など心の鬼を追い払うものとばかり思っていましたが、
教会長さんのお言葉の中で、「慚・愧」という払ってはいけない心や、なくしてはいけない心が、
自分の言動の過ちや至らなさに気づき、恥じることの大事さを教えていただきました。
恥を知ることで成長し続けることができ、今の自分を超えてゆく努力を重ね、
次への原動力にしていきたいと思わせていただきました。
みなさんのご家庭では、どんな「節分」を迎えましたか?
豆をまいたり、恵方巻きを食べたりと、それぞれの節分を味わったのではないでしょうか。
私事ですが、私は関東地方で生まれ育ったので、鰯を炭火で黒焦げに焼き、その頭を玄関や勝手口に吊るし、
鬼の進入を防ぐと祖母に教えられました。
目には見えないものを恐れ、自分を律していく心、それと同時に、神仏を敬う心も教えていただいていたのだと、
何十年たった今でも思い出します。
家族の健康と幸せを願い、古くからの習わしを重んじ、伝統を子や孫に伝えていくことの大切さを、
じいちゃん、ばあちゃんから教えていただいたのだと思いました。
ばあちゃんがつくってくれたけんちん汁の味を思い出した節分でした。いのちのつながりを感じます。
いよいよ「立春」
秋田の春はまだ先のようにも感じますが、心は春色に衣替えをしたいものです。