活動紹介

語りつぐ平和を

2025/11/29

10月のある日、水木副支部長さんのお宅にて、亡きお姑さんである水木茂子さんの27回忌に参加させて頂きました。そこで大澤教務部長さんの「お姑さんの書かれたあの文集ある?」の言葉にすぐに出てきたのが

こちらの「語りつぐ平和を」第6集でした。1988年12月8日に発刊されています。

水木茂子さんは、お孫さんである健太郎さんが学校へ行く際に「持って行って先生にみせて」と言われたそうです。それをきいて水木副支部長さんは「みんなに知ってほしいのだな」と感じられたそうです。

 

37年前の発刊の言葉には「戦争を体験した人もしない人も、共に手を結んで、戦争の悲惨さ、本当の平和の尊さをくり返しくり返し、語り合い、伝え合ってゆこうではありませんか

とあります。

水木茂子さんが寄せたられた文章をご紹介します。

 

大阪の地でご苦労された、衣料が買えなくて困ったこと、夜に空襲警報で眠れなかったこと、食生活の貧しさ、ひもじさは悲しく忘れることはできないこと、そんな必死の思いで生きる中、三男さんを亡くされ悔やんでいること、自分の身を守るのに必死で生きてきたことが詳しく書かれていました。そして最後には

不安です。軍事面の協力などやめ、外交で平和を求めることを強く主張してほしい。戦争はいやだ、人と人との殺し合いなんてもうごめんです。人生は一度きりなのですから」と結ばれています。

ご供養の際、水木家でこの文集に出会わせていただき、戦後80年の現在にも通じること、そして長い時を越えて、「忘れないで」と思いを託されたような気がしました。この文集が発刊された12月8日を迎えるにあたり、水木茂子さんの思いを忘れず、伝えられる私たちにならせていただきたいと思いました。合掌 相場由季代

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