2000年度 アフリカ毛布ボランティア隊 南秋支部 支部長 佐々木規予
私がアフリカ毛布ボランティア隊としてマラウイ共和国に行かせて頂いたのは、2001年1月でした。当時は金銭トラブルに巻き込まれ、思いもよらぬ多額の借金返済に追われとても苦しい時でした。まして4歳と1歳の娘二人を置いて2週間も家を離れることはとても大変な修行でしたが、教会の皆さんのたくさんのご支援を頂き、嫁ぎ先、実家両家のお世話になりながら実現した参加でした。
飛行機を3度乗り継ぎ23時かけて現地に入りましたが、隊員の半数以上のスーツケースが前の空港に置き去りになり、到着早々着替え一式を借りる羽目になるような珍道中で前途多難だなと話したことを覚えています。
マラウイに入ったばかりの頃、私はかなり戸惑いました。穴だらけの服を着て、靴も履かず、電気も水道もない貧しい暮らしの中で、なぜ、出会う人たちがみな、生き生きと、瞳をキラキラさせて笑顔で手を振ってくれるのだろうか、その答えを見つけたいと願いながら活動をさせて頂きました。
毛布配布場所では心からの歓迎を受け、まずは私たちのことをお祈りしてくださいます。毛布を手渡す際に受け取られる方が宝物のように毛布を抱え「あなたに神の恵みがありますように。」と言ってくださいます。そんな事が何度か続くうちにある気づきがありました。それはマラウイの方たちの中にしっかりと信仰が根付いているということです。それぞれがキリスト教、イスラム教、ヒンズー教などの教えを家庭・社会でしっかりと実践し、生活の中心に信仰をおき、物質的に決して裕福とは言えない中でもすべてをありがたく感謝でお互いに思いやりながら生きているのです。そういう面では生き方の指針となるような教えをもった人が少ない日本の方が殺伐とした生きづらい国になっているのかもしれないと感じました。しかしながら私は開祖さま、会長先生、そして導いて下さった方々のおかげさまで素晴らしいみ教えに出会うことができ、足りないながらも人さまのために自分の身を使わせて頂けるお手配を頂いております。今後の運動のより一層の推進はもちろんの事、少しでも多くの方に尊いみ教えをお伝えし、幸せに気づく心を育んで頂くことが私の使命であるという思いを新たにする体験となりました。
それからは数年にわたり秋田教会青年部活動の大きな柱として青年の日には「アフリカへ毛布をおくる運動」が展開され、広く市民の皆様に呼び掛けさせて頂き、アゴラ広場に回収窓口を設けたり、家庭訪問をして回収するなど、たくさんの方々の真心がこもった多くの毛布をアフリカへお届けすることができました。
我が家の経済的に苦しい時期は、それから10年以上も続きましたが、家族が一緒に仲良く健康でいられること、素晴らしいご縁に出会い多くの方々に支えて頂きながら、ここまで不自由なく生きてまいりました。そしてなにより、様々な困難にあっても自分自身の心の思い方一つで人生を素晴らしいものに変えることのできるみ教えを信受し、人さまの幸せの願いながら生きることの喜びを味わっていられることは、マラウイの人々のキラキラとした笑顔に象徴される心の豊かさを少なからず身につけさせていただいたのではと思うこの頃です。
コロナ禍に加え、ウクライナ情勢不安の中、この活動が終了をしてしまうことはとても寂しく、まだ役割があるようで残念ですが、いつかまたこの素晴らしい活動が復活し関わらせて頂ける日が来ることを夢ながら、20年以上の年月が経ってもいまだに交流がある貴重な経験を共有した全国にいるボランティア隊の仲間と共に、また、同じみ教えを信じ行ずる教会・支部サンガの皆さまと共に、幸せへと続く道をますます胸を張って歩ませて頂きたいと思います。 合掌
クロージング特設ページ | アフリカへ毛布をおくる運動 (mofu.org)
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「みんなの声」のコーナーに峯坂教会長さんの記事が掲載されています。
どうぞご覧ください。